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大将軍神社

大将軍神社は、西賀茂にある平安京造営時に王城の北の守護神とされた神社です。京都市内には複数の大将軍神社が存在することから「西賀茂大将軍神社」とも呼ばれています。
西賀茂の産土神（うぶすながみ:神道において「その者が生まれた土地の守護神」を指す言葉）で、主祭神（しゅさいじん:「そこに祀られている神」を指す言葉）、磐長姫命（いわながひめのみこと）ほか4柱をまつっています。創建、由緒についてははっきりしませんが、平安時代には官衙の瓦を焼いた西賀茂瓦屋がこの近くにあり、 当神社は、その鎮守の社であったともいわれています。

現在の本殿は、天正19年（1591）に造営された上賀茂神社摂社片岡神社本殿を、寛永5年（1628） から同13年の間に移建したものです。また、境内には本殿をはじめ珍しい形式の割拝殿や摂社・末社等が建ち、そのまわりを樹木がとり囲んで鎮守の森として景観をよくとどめており、当社の境内は「大将軍神社文化財環境保全地区」に指定されています。